Cプログラミング環境の構築 WindowsPC用
202204

1.はじめに

2.ファイル名拡張子表示設定

購入したままのWindowsPCは「拡張子非表示」の設定になっています。プログラミングするにはトラブルの原因になるので,「拡張子表示」の設定にします。
設定の仕方はwindows10とwindows11では少し異なります。

(1) windows10の場合

  1. ファイルの一覧をするのに使うExplorerを開きます。
    Explorerウインドウの上部に「ファイル ホーム 共有 表示」のタブが並んでいます。
  2. 「表示」タブを選びます。
  3. 右の方に「ファイル名拡張子」という項目があるので,チェックを入れます。
    (すでにチェックが入っている場合はなにもしなくてよいです。)



(2) windows11の場合

  1. ファイルの一覧をするのに使うExplorerを開きます。
    Explorerウインドウの上部に新規作成 並べ替え 表示」のタブが並んでいます。
  2. 「表示」タブを選びます。
  3. 下の方の「表示」を選びます。
  4. 右の方に「ファイル名拡張子」という項目があるので,チェックを入れます。
    (すでにチェックが入っている場合はなにもしなくてよいです。)



ファイル名はプライマリネームと拡張子からできています。「p00ex00.c」というファイルでは「p00ex00」がプライマリネームで「c」が拡張子です。
拡張子「c」はこのファイルがCプログラムであることを示しています。
「拡張子を表示する」という設定に変更しました。
(後でエラーメッセージに「p00ex00.c.c」とか「p00ex00.c.txt」という不思議なファイル名が出てくる時はここの問題です。)
「拡張子を表示しない」は,PCに不慣れなユーザが,拡張子にこだわらなくてよいようにする親切なのですが,
ファイル名を正しく把握する必要があるときには,大きなお世話になっています。

3.Microsoft Visual studio のインストール

ここではCommunity版のインストール方法を提示します。
以下の作業でインストールしますが,多少画面のデザインが変わり,語句が変更されているかもしれません。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」(このPCのsystemを変更しようとしているけれど本当に良いのかな?)と見慣れないウインドウで聞かれると思います。
そのときは,ハイいいですと答えてください。

  1. MicrosoftVisualStudio Community 2022のインストール
    1. https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/
      開いた画面で「Visual Studio 2022」領域 「コミュニティ」の「無料ダウンロード」」を選ぶ。
    2. 「vs_community__22XXXXXXX.XXXXXXXXXX.exe」(visual studioのインストーラ)がダウンロードされるので,これを実行。
      (xxxxxxxxxxは数字の羅列)
    3. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」=PCに変更を加えるけれど良いかと,見慣れないダイアログが出るけれど,「はい」と答える。
    4. Visual Studio Installerが出てくるので「続行」。
      (この直後ダウンロードとインストールで時間がかかる)
    5. 作業を開始する前に,」インストールを構成するためにいくつかの点を設定する必要があります。   →「続行」
    6. インストール時に「インストール中-Visual Studio Community....」の画面が出てきます。
      タブ「ワークロード」(下の図参照)で下のほうにスクロールして「C++によるデスクトップ開発」を選択する。
      (Cのコンパイルができるようになる。)
      (ほかにも必要なものがあったら選択してもよい。例えば「.NET デスクトップ開発」)
    7. 右下の「インストールボタン」(下の図参照)でインストール開始。
      (ダウンロードとインストールで少々時間がかかります。)




  2. 統合開発環境を使用するなら,Microsoftにサインイン(ユーザ登録)しておく必要があります。
    (サインインしないなら,スキップして,インストール画面を閉じます。)

4.TeraPad(テキストエディタ)の用意

  1. TeraPad.zip をデスクトップにダウンロードする。(TeraPad.zipは圧縮されたファイルです。)


  2. TeraPad.zipを解凍します。(マウスで右クリックして「すべてを展開」を選ぶ)デスクトップにフォルダterapadが作成されます。
    フォルダが二重になっていることがあるので内側のフォルダterapadに着目してください。

    このフォルダを開くと中にファイル「TeraPad.exe」があるはずです。確認してください。
    これをダブルクリックすると「TeraPad.exe」が次のように起動します。

    TeraPadは無料のテキストエディタです。テキストエディタはプログラムを書いたり,メモを書いたりするのに使えます。
    実はこのWebページもterapadで作っています。
    確認できたら,TeraPadを閉じてください。

  3. フォルダterapad内のsetready_vccnet.cmdをダブルクリックします。
    1分くらい待たされますが,次のような表示が出てきたら成功です。

      myvcvars32.cmd が作成されました。
      作業は成功しました。

  4. フォルダterapadをc:\Program Files(x86) に移動します。
    1. PCをクリックするとローカルディスクCというのが見えます。

    2. ローカルディスクCを開くとProgram Files (x86)という名前のフォルダが見えます。

    3. これがC:\Program Files (x86)という名前のフォルダです。
    4. その中にフォルダterapadを移動します。
    5. 管理者権限が必要と出るので続行ボタンを押します。

  5. デスクトップにterapad.exeへのショートカットを作ります。
    フォルダterapad開いて中にあるsetshortcut.cmdをダブルクリックします。
    デスクトップにterapad.exeへのショートカットができていればOK。


  6. Tera.zipは不要なのですが,しばらくそのままにしておきます。
    今後は,デスクトップのterapadのショートカットをダブルクリックして起動するができます。 デスクトップのterapadのショートカットに既存の.cのファイルをドロップしても作業できます。

5.ファイル拡張子.cの関連付け

xxxx.cのファイルアイコンをダブルクリックすることでterapadが起動するようにします。
もしこの関連付けの作業をしていないままだと,xxxx.cのファイルをダブルクリックするとMicrosoft Visual Studioが起動してしまいます。

  1. デスクトップ上でマウス右クリック→新規作成→テキストドキュメント で「新しいテキスト ドキュメント.txt」ができます。
  2. 出来たばかりの「新しいテキスト ドキュメント.txt」をマウス右クリックで「名前の変更」で「hello.c」とする。

  3. 「hello.c」を右クリック→プロパティ→全般タグ→ファイルの種類のところの「変更」ボタン

  4. 「今後の.cファイル...」(「ファイルを開くプログラムの選択」)ダイアログ中で
    「推奨されたプログラム」中にterapadがあればそれを選択して「OK」ボタン
    なければ一番下まで行って,「その他のアプリ」をクリックしてterapadを探す。
    それでもなければさらに一番下まで行って「このPCで別のアプリを探す」(「参照」ボタン)でc:\Program Files(x86)内を探してterapad.exeを選択してOK。

  5. この作業は1回行えば,次回のPC起動時でも有効です。

6.フォルダセキュリティ上の問題

フォルダセキュリティ上の問題が発生していると, Cのプログラムをコンパイル&実行をしようとしてterapadのツールから「VCC コンパイル&ゴー」を選んだときに 次のような表現が含まれるエラーメッセージが出ます。

   :
アクセスが拒否されました。
C:\Program Files (x86)\TeraPad\tmptmptmp.txt が見つかりませんでした。
ファイルが見つかりません - .\MYVCVARS32.CMD
   :

フォルダC:\Program Files (x86)か,フォルダC:\Program Files (x86)\TeraPadのセキュリティ変更が必要なようです。
セキュリティ変更の経験があるなら,自分に権限を与えれば,このトラブルは解消です。
しかし,これは間違えると大変なのでここでの説明は,安全策で対処します。

  1. フォルダC:\Program Files (x86)内のフォルダTeraPadを消去します。
  2. ショートカットも作ったはずなので,それも消去します。
  3. ここで一旦,WindowsPCを再起動してください。
  4. TeraPad.zipを消去していたら再度ダウンロードしてください。
  5. TeraPad.zipを解凍してください。
  6. これまで指示した方法ではフォルダTeraPadをフォルダC:\Program Files (x86)に入れたのですが,
    今回は,ドキュメント(Document,通常自分が作成したものを保存する場所です)にフォルダTeraPadを入れてください。
  7. フォルダTeraPad内ににファイル「TeraPad.exe」があるはずです。
    「TeraPad.exe」が起動・終了できることを確認してください。
  8. 「4.c」のように,フォルダterapad内のsetready_vccnet.cmdをダブルクリックします。
    1分くらい待たされますが,次のような表示が出てきたら成功です。
    ---------------
      myvcvars32.cmd が作成されました。
      作業は成功しました。
    ---------------
  9. 「4.e」のように,デスクトップにterapad.exeへのショートカットを作ります。
    フォルダterapad開いて中にあるsetshortcut.cmdをダブルクリックします。
    デスクトップにterapad.exeへのショートカットができていればOK。
  10. 「5」を参考にファイル拡張子.cの関連付けを行います。 「5.d」のところでは,「このPCで別のアプリを探す」(「参照」ボタン)で「ドキュメント」内のフォルダTeraPad内を探してterapad.exeを選択してOK。

7.その他のコンパイル&実行(ここは任意)