USBシリアル変換ケーブル
20130122 小坂
1.はじめに
最近はノートPC,デスクトップPCにシリアルポートを持たないものが多くなっている.そのため,USBポートに挿して,シリアル信号変換してDSUB9でマイコンなどと接続するためのケーブルが便利である.便利だが,最初に開通させるのが大変である.Win7PCと秋月で販売位している安価なUSBシリアル変換ケーブルで接続を試みた結果,苦労したが,ポイントを押さえれば簡単に接続できることが分かった.
2.秋月の安価なUSBシリアル変換ケーブル
秋月の安価なUSBシリアル変換ケーブルは「PL2303」という変換器を使っているため,
http://www.prolific.com.tw/JP/ShowProduct.aspx?p_id=223&pcid=126
ここで最新のドライバをダウンロードして使えばよいようになっている.
現在はPL2303_Prolific_DriverInstaller_v1_7_0.zip 2012.9.19掲載が最新のようである.
3.インストール
USBシリアル変換ケーブルはPCからはずしておく
PL2303_Prolific_DriverInstaller_v1_7_0.zipを解凍すると次の2つのexeファイルが得られる.
PL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.7.0.exe
PL2303CheckChipVersion.exeドライバのインストールを行なう.(PCに登録するだけ)
PL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.7.0.exeを実行するとインストールされる.USBシリアル変換ケーブルのUSB端子をPCに挿入
WindowsUpdateからドライバを探そうとするので,探すのを中止すると,PC内にインストールされたドライバが使われるようになる.デバイスマネージャで「ポート(COMとLPT)」を見るとProlific USB-to-Serial Comm Port(COM3)が見えればうまくいっている.
(使われているPCやケーブルによってはCOM3以下のCOM4やCOM5などが見えるかもしれないが,その場合は,そのまま使い,これ以降の説明をCOM4などに読み替えてほしい.COM3というのはSerial Communication Port Numberの3を意味している.)
ここでCOM3をむりやりCOM1に変更すると動作しない.(このやってはいけないことを何回もやって苦労してしまった)
うまくいかなかったらUSBシリアル変換ケーブルのUSB端子をゆっくり抜いて再度挿入する.(この操作は数回必要かもしれない)PL2303CheckChipVersion.exeを動かして,ダイアログ上でCOM3をcheckすると「This is PL-2303 XA /HXA chip」と表示されればうまくいっている.もし「OPEN COM PORT FAILED」が表示されたら,うまくいっていない.
うまくいかなかったらUSBシリアル変換ケーブルのUSB端子をゆっくり抜いて再度挿入する.(この操作は数回必要かもしれない)
4.マイコンと通信
PCで作成したマイコンプログラムを動作させるには.cファイルを「h8_3069.cmd」の上にドロップするが,その前にやることがある.
「h8_3069.cmd」はCOM1を使って通信していたので,COM3を使うようにしなければならない.「h8_3069.cmd」のコピーを作って,名前を「h8_3069_COM3.cmd」にしよう.「h8_3069_COM3.cmd」はCOM3を使ったコマンドになる.
「h8_3069_COM3.cmd」をテキストエディタで開いて1行追加する.100数行目に
echo CtrlProgam=3069_F20M_P576.INF >>myAutoPgm.ini
echo UserMotPath=%~n1.mot >>myAutoPgm.ini
というのがあるが,この間に1行加える.
echo CtrlProgam=3069_F20M_P576.INF >>myAutoPgm.ini
echo ComPortNo=3 >>myAutoPgm.ini
echo UserMotPath=%~n1.mot >>myAutoPgm.iniこの後は,コンパイル書きこみ時に「h8_3069.cmd」でなく,「h8_3069_COM3.cmd」を使えばよい.
5.ターミナルソフトのCOMポート変更
teratermやハイパーターミナルなどのターミナルソフト(通信ソフト)を使うときは,
設定でCOM1→COM3に変更して使う.