逆ポーランド記法について

「3 + 5」 というのが通常の記法であって,これは演算子+の前後を加算するという意味であった。
これに対して逆ポーランド記法では 「3 5 +」 と記述し,演算子+の前の2つを加算するという意味である。
ポーランド記法では 「+ 3 5」というように記述し,演算子+の後ろの2つを加算するという意味である。

逆ポーランド記法の例を示す。

記述

意味

計算結果

123 234 +

123+234

357

500 400 -

500-400

100

12 56 *

12*56

672

100 20 /

100/20

50

逆ポーランド記法の式では,左から順に見て,演算子が見つかるごとに,左側の2つの数値を計算する。
いくつか例を示そう。

(1)
「3 2 - 5 /」では最初に演算子「-」が見つかるので「3 2 -」が評価され3-2=1が計算され,
「3 2 -」が「1」に置き換わって,「1 5 /」になるので,1÷5=0.2が答えとなる。

(2)
「2 3 + 4 *」では最初に演算子「+」が見つかるので「2 3 +」が評価され2+3=5が計算され,
「2 3 +」が「5」に置き換わって,「5 4 *」になるので,5×4=20が答えとなる。

(3)
「2 3 4 + *」では最初に演算子「+」が見つかるので「3 4 +」が評価され3+4=7が計算され,
「3 4 +」が「7」に置き換わって,「2 7 *」になるので,2×7=14が答えとなる。

(4)
「12 3 4 5 + - *」では最初に演算子「+」が見つかるので「4 5 +」が評価され4+5=9が計算され,
「4 5 +」が「9」に置き換わって,「12 3 9 - *」になる。
次に左から演算子を探すと,演算子「-」が見つかるので「3 9 -」が評価され3-9=-6が計算され,
「3 9 -」が「-6」に置き換わって「12 (-6) *」になるので12×(-6)=-72が答えとなる。