AE-TB6612はんだ付けのコツ

秋月モータドライバキットAE-TB6612はんだ付け

秋月モータドライバキットAE-TB6612を,はんだ付けで組み立てます。
ターミナルブロックや細ピンヘッダが浮いたり斜めになってしまうと修正が難しいです。
そうならないための「こつ」があるので,上手に作業しましょう。

0.はんだ付けの極意
はんだ付けする際は,はんだをはんだごての上で溶かして,はんだ付けしたいところに流し込むという方法では,うまくはんだ付けできません。
はんだ付けしたい部分をはんだごての先で触れて温めてから,はんだごてとはんだ付けしたい部分の間に糸状のはんだをあてるようにします。
はんだ付けしたい部分が十分に温まっているとはんだは自然に隙間に流れていきます。

はんだごての先が酸化物で覆われているとうまくいきません。はんだごてが熱せられてから,こて台付属の水を含ませたスポンジにこすり付けてふき取るのが良いのですが,無ければ,水にぬらした雑巾(きつく縛らないほうがうまくいきます。)にこすり付けてもきれいになります。
はんだごて先端をきれいにする作業は,作業中にこての先端が黒くなるたびに何回も行う必要があります。

1.ターミナルブロックの組付け
ターミナルブロックは,はんだ付けする前に,組付けます。
ブロックをよく見ると組付け用の凹凸があります。3つの[2端子ブロック]が,1つの[6端子ブロック]になるように,うまく滑り込ませて組付けます。
組付け前 組付け後


2.ターミナルブロックのはんだ付け
2.1 はんだ付けする前に,ターミナルブロックの配線口を基板の外側に向けるように並べます。
うまく脚が穴に入るか,チェックしてください。
この写真と同じように見えているか,向きをチェックしてください。


2.2 裏返すと,穴からターミナルブロックの脚が見えています。
ターミナルブロックが基板から浮いたり,斜めになっていないかどうかチェックします。


2.3 端の一本だけ,はんだ付けします。 ターミナルブロックが基板から浮いたり,斜めになっている可能性があります。
そこで,今付けたばかりのはんだ部をもう一度温めて,手で押し込んで,取り付け状態を確かなものにします。(脚を全部付けてからでは修正は難しいです。)


2.4 反対側の端の一本も,はんだ付けします。 もう一度ターミナルブロックが基板から浮いたり,斜めになっていないか確認して,気に入らなかったら,ここで修正します。(なんとか修正できるのはここまでです。)


2.5 残りの脚をはんだ付けします。



3.細ピンヘッダのはんだ付け
3.1 はんだ付けする前に,細ピンヘッダを穴に差し込んでみます。
上下方向を間違えないようにしてください。(上向きにピンが出てしまうと困ります。)


3.2 端の一本だけ,はんだ付けします。 細ピンヘッダが基板から浮いたり,斜めになっている可能性があるので, 今付けたばかりのはんだ部をもう一度温めて,手で押し付けて, 取り付け状態を確かなものにします。(脚を全部付けてからでは修正は難しいです。)


3.3 反対側の端の一本も,はんだ付けします。 もう一度細ピンヘッダが基板から浮いたり,斜めになっていないか確認して,気に入らなかったら,ここで修正します。(なんとか修正できるのはここまでです。)


3.4 残りの脚をはんだ付けします。
出来上がりです。