micro:bit Makecodeで温度センサ(ADT7410)の動作テスト
-- ADT7410の拡張機能を使う --

2021.8.24 Coskx Lab  

1 はじめに

micro:bitに温度センサ(ADT7410)を接続して温度を測定します。
ここでは秋月電子で販売されているAE-ADT7410を使用します。
プログラムではADT7410用の拡張機能は使います。
I2C通信の学習のため,ADT7410用の拡張機能を使わずプログラムする例は こちらを参照してください。

2 使用環境

3 接続

AE-ADT7410は測定結果をI2C通信で送ってくるのでI2CのSCL信号線とSDA信号線をmicro:bitにつなげます。
micro:bitのSCLとSDAはそれぞれ端子P19とP20です。
その他には電源3.3V,GNDは当然必要です。micro:bitの3Vの端子にはUSB電源供給時に3.25Vが出力されていました。
そのため,次のようにつなげることを目指せばよいことになります。
  参考 micro:bit端子一覧



端子に直接はんだ付けしてしまってもよいのですが,そのようなことはしたくないため,micro:bitの端子を引き出して扱いやすくなっているブレイクアウトボードなどを使います。細工が必要な場合もあります。

(1) ブレイクアウトボード KITRONIK-5601Bの場合
P19とP20のところには,ピンヘッダがついていなかったので,ピンヘッダをはんだ付けする必要がありました。3VとGNDは他の場所にも引き出されているので,そちらを使用することもできます。
(メス-メスのジャンパ線を用いるか,ブレッドボードに挿して,オス-メスのジャンパ線を用いて接続します。)


(2) モータドライバボード KITRONIK-5698の場合
P19とP20のところには,ピンヘッダがついていなかったので,ピンヘッダをはんだ付けする必要がありました。3VとGNDは他の場所にも引き出されているので,そちらを使用することもできます。
(メス-メスのジャンパ線を用いるか,ブレッドボードに挿して,オス-メスのジャンパ線を用いて接続します。)



(3) モータドライバボード KITRONIK-5698の場合
micro:bit差し込み口の裏側に,19,20 端子が出ているように番号が書いてありますが,これは使えません。micro:bitを逆向きに挿すと使えます。(とシルク印刷に書いてありました。)しかしそれではモータドライバの機能が使えません。
micro:bit差し込み口のモータドライバ側に,19,20 端子がつながっている端子がありました。これを捜して無理やりはんだ付けして,19,20 端子を使えるようにしました。はんだ付けが,難しいので,自信のある方以外にはお勧めしません。



4 テストプログラム

MakeCodeを使います。
MakeCode画面で「拡張機能」を開き, 拡張機能の一覧の見えているところの検索ボックスで, 「https://github.com/healthywalk/microbit-ADT7410」のURLで検索すると「microbit-ADT7410」が見つかるので,これを取り込ます。。




  AE-ADT7410の動作テスト用プログラム




コピペする場合は,拡張機能「microbit-ADT7410」を取り込んでから,次のソースコードをPythonソースとして貼り付ければ完了です。

temperature = 0

def on_forever():
    global temperature
    temperature = ADT7410.measure_temperature()
    basic.show_number(temperature)
    basic.pause(500)
basic.forever(on_forever)

5 まとめ

温度センサ(ADT7410)を使用して,温度測定ができました。