Windows10 Ubuntuのインストール 20230215


1.Windows側の準備

コントロールパネル→プログラム→Windowsの機能の有効化または無効化
「Linux用Windowsサブシステム」にチェックを入れてOK,再起動を求められたら再起動します。
2.インストール

Windows10 PowerShell (管理者権限)を立ち上げる

wsl --list --online

これで,インストール可能なLinuxディストリビューションの一覧が見える。
左の列がインストール可能なディストリビューションの名前

NAME                                   FRIENDLY NAME
Ubuntu Ubuntu
Debian Debian GNU/Linux
kali-linux Kali Linux Rolling
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu-22.04 Ubuntu 22.04 LTS
OracleLinux_8_5 Oracle Linux 8.5
OracleLinux_7_9 Oracle Linux 7.9
SUSE-Linux-Enterprise-Server-15-SP4 SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
openSUSE-Leap-15.4 openSUSE Leap 15.4
openSUSE-Tumbleweed openSUSE Tumbleweed

最新バージョンのUbuntu-22.04をインストールする。

> wsl --install -d Ubuntu-22.04

インストールの途中で,Ubuntuターミナル画面が開き, ユーザ名とパスワードの設定を求められます。
(windowsログインユーザと同じにしておくと都合がよい?)
今後,起動時にはここで設定したユーザ名とパスワードが使われます。
デフォルト名前Ubuntuでもインストールできる。

> wsl --install -d Ubuntu

PowerShellで,インストールされたディストリビューションの名前を確認する。

> wsl -l -v
   NAME            STATE           VERSION
 * Ubuntu-22.04    Stopped         1

ディストリビューション名はUbuntu-22.04,wslのバージョンは1であることを示している。
「wsl --install -d Ubuntu」でインストールしたときは,ディストリビューション名Ubuntuが表示される。
後にディストリビューション名前が必要になったら,「wsl -l -v」で確かめるとよい。


3.Ubuntuの起動

UbuntuへのショートカットがWindowsメニューに出来ているので,これで起動する。


・Ubuntuのバージョンを見る

$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=22.04
DISTRIB_CODENAME=jammy
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 22.04.1 LTS"

・カーネルのバージョンを見る

$ uname -a
Linux [PCの名前] 4.4.0-19041-Microsoft #2311-Microsoft Tue Nov 08 17:09:00 PST 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux


4.リポジトリの変更

デフォルトでは海外サーバーにリポジトリのデータを取りに行ってしまう。
これだと通信速度が遅くなってしまうので、日本のサーバーに切り替える。
次のコマンドを入力して、切り替え。

オリジナルの保存

$ sudo cp /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.org

次のうちどちらかに変更

$ sudo sed -i.bak -r 's!deb \S+!deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt!' /etc/apt/sources.list

または

$ sudo sed -i.bak -e 's%http://.*.ubuntu.com%http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux%g' /etc/apt/sources.list

メモ
$ ls -l /etc/apt/
$ cat /etc/apt/sources.list | sed -e "/^#/d" -e "/^$/d"

5.パッケージのアップデート

パッケージのアップデートは時々行う。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

update - update list of available packages
upgrade - upgrade the system by installing/upgrading packages

6.GCCのインストール

GCC開発環境をインストール

$ sudo apt install build-essential

Cコンパイラが使えるようになる。

7.unzipのインストール

unzip(zip形式ファイル解凍ツール)は必需品?

$ sudo apt install unzip

8.Java OpenJDKのインストール

$ sudo apt install openjdk-11-jdk

9.Telnet Serverのインストール

Telnetはセキュリティ上問題があって,非推奨ですが,どうしても使わなければならないときに使います。

$ sudo apt update
$ sudo apt install telnetd
$ sudo apt install inetutils-inetd

起動・停止

$ sudo /etc/init.d/inetutils-inetd start
$ sudo /etc/init.d/inetutils-inetd stop

10.おまけ

●カレントディレクトリ
(カレントディレクトリを確認するには「$ pwd」)
「Ubuntu」のショートカットで起動した場合,起動時のカレントディレクトリは
「/home/ユーザー名」
になる。
このユーザ名はUbuntuにloginしているユーザ名
●windowsとのファイルの交換
windowsのExplorerを開くと左ペインにLinux → Ubuntuがあるので,それを開く
Linux>Ubuntu>home>ユーザ名フォルダ
があるので,ここがUbuntuのターミナルから見た/home/ユーザ名フォルダ

あるいは,Ubuntuのターミナルで
explorer.exe .
で/home/ユーザ名フォルダがexplorerで開く。

ディレクトリ・ファイルを操作する場合は,ディレクトリ・ファイルの所有権に依存する。

●インストールしたパッケージをuninstallしたい

$ sudo apt remove パッケージ名

では、設定ファイルは削除されずに残る。

完全に削除するときは、

$ sudo apt --purge remove パッケージ名

依存で必要だったが現在は不要なパッケージの削除

$ sudo apt autoremove

●ディスク使用量が大きくなった(不要なファイルがいっぱい)

$ sudo du -sh /*

で大きなディレクトリを見つけて,さらに大きなサブディレクトリを探していく。
  例えば,/varが大きくて,その中の/var/libが大きかった場合
  $ sudo du -sh /var/lib/*
最後はrmコマンドで不要ファイルを削除
●ubuntuをアンインストール・再インストールしたい
困ってしまって,どうにもならなくなったら最終手段で
複数のUbuntuをインストールしてしまったが,不要なものを消去するとき

インストールされているもののディストリビューション名を確認する。

wsl -l -v

不要なUbuntuをアンインストールする。

wsl --unregister ディストリビューション名
例    wsl --unregister Ubuntu-22.04

この後,必要な場合には,最初に戻ってUbuntuをインストールする。