エディタで作成するのはテキストファイル(拡張子:.txt)やC言語などのプログラムを記述したファイル(C言語のときは拡張子:.c)である。
エディタterapadで何かを書いて,終了する前に保存する。その方法は,次のようにする。
1)「名前を付けて保存」コマンドで,保存先フォルダを選択
2)ファイル名を指定して保存
このよう にするのが一般的であるが,「保存先フォルダを選択し」のところが面倒な場合が多い。
また,既存のファイルを手直しして,後からファイル名を付け替えて保 存する場合などは,ファイル名を付け替えるのを忘れて,元のファイルを壊してしまうこともよくある。
そこで,先に作りたいファイルを作ってしまう方法がよい。
(1)新規ファイルを作る時
1)ファイルを置きたい場所(例えばデスクトップ上でなにもないところにマウスカーソルを置いて)でマウス右クリックする。
2)現れるメニューから「新規作成」→ 「テキストドキュメント」で,ファイルを作る。
3)ファイル名を希望するものに書き換えてる
そして,エディタで開く。(目的のファイルをダブルクリックすると開 く)
ファイル名の変更の仕方
2通りの仕方がある
1)変更したいファイルのアイコンをマウス右クリックして「名前の変更(M)」を選び,ファイル名を書き直せる状態になるので書き直おす。
2)変更したいファイルのアイコンをマウス左クリックして選択状態にして,ファイルの名前部分をマウス左クリックしたらすぐにマウスを別な場所に移動すると,ファイル名を書き直せる状態になるので書き直おす。
(2)既存ファイルを修正して別な名前のファイルを作る時
1)元にしたい既存ファイルにマウスカーソルを載せて,マウスで右クリックして現れるメニューから「コピー(C)」を選ぶ。
2)ファイルを置きたい場所(例えばデスクトップ上でなにもないところにマウスカーソルを置いて)でマウス右クリックして現れるメニューから「貼り付け(P)」を選ぶ。
3)「xxxxxのコピー.」のような名前のファイルが出来るので,ファイル名を希望するものに書き換えてから,エディタで開く。(目的のファイルをダブルクリックすると開く)
★やってみる
(1)新規ファイルhello.txtを作る
デスクトップ上でなにもないところにマウスカーソルを置いて,マウス右クリックして現れるメニューから「新規作成」→「テキストドキュメント」で,ファイ ルを作って,ファイル名を「Hello.txt」に書き換えてから,エディタで開く。エディタで開いたら内部にhelloと書いて,保存して終了する。
(2)既存ファイルhello.txtを修正して別な名前のファイルhello2.txtを作る
既存ファイルhello.txtにマウスカーソルを載せて,マウスで右クリックして現れるメニューから「コピー(C)」を選び,
デスクトップ上でなにもないところにマウスカーソルを置いてマウス右クリックして現れるメニューから「貼り付け(P)」を選ぶ。
「helloのコピー..txt」という名前のファイルが出来るので,ファイル名を「hello2.txt」に書き換えてから,エディタで開く。
エディタで開いたら内部にhelloをもう一つ書いて,保存して終了する。
コピー,貼り付け作業の簡略化
「既存ファイルにマウスカーソルを載せて,マウスで右クリックして現れるメニューから「コピー(C)」を選び」という作業は,
「既存ファイルにマウスカーソルを載せて,マウスで左クリックして選択し,キーボードの「CTRL」キーを押しながらCを押す」という様に簡略化できる。
「キーボードの「CTRL」キーを押しながらCを押す」という作業は,「コントロールC」と説明されることもある。
同様に「マウス右クリックして現れるメニューから「貼り付け(P)」を選ぶ」は「コントロールV(「CTRL」キーを押しながらVを押す」)」という操作になる。
「キーボードの「CTRL」キーを押しながらVを押す」という作業は,「コントロールV」と説明されることもある。
★やってみる
先に作成したファイル「hello2.txt」にカーソルを合わせてマウスの左クリック選択し。コントロールC,コントロールVを連続的に行い,
「hello2のコピー.txt」というファイルができたら成功である。
貼り付けというのは英語ではペースト(paste,のり,のりで貼るの意味)である。あるものをコピーして別 の所に貼り付けることを「コピー&ペースト」という。略して「コピペ」のことである。1.ではファイルのコピペを行なったが,ここではエディタで文字列, 行のコピペを行う。
(1)文字列のコピー&ペースト
エディタを開いてHelloと書き込み,改行しておこう。(図2.1) Hの左側でマウスの左ボタンを押し,ボタンを押したままeの右まで移動させると (この操作はドラッグdragと呼ばれる),Heの部分だけ色が変化して,Heが選択(セレクトselect)状態になる。(図2.2) 選択された状態 で「コントロールC」でコピーし,oの右側で左クリックして,(図2.3) 「コントロールV」で貼り付けると,HelloHeになる。しかも文字カーソ ルは貼り付け部分の右側にある。(図2.4) そのまま「コントロールV」を連続して行うと,毎回文字カーソルは貼り付け部分の右側に移動するため,後ろ にHeが貼り付けられ,HelloHeHeHeHeHeHeとなる。(図2.5)
(緑色のEOFというのはファイルの終わり(End Of File)という意味である。)
図2.1 Hello+改行
図2.2 Heの選択
図2.3 貼り付け先設定 図2.4 Heの貼り付け
図2.5 Heをたくさん貼り付け
・図2.4の段階で「コントロールZ」を行うと,直前の作業が取り消しとなり,Heが1つ減る。続けて「コントロールZ」を行うとHeが更に減っていく。
・文字あるは文字列を選択した状態で,「コントロールX」を行うと選択されている部分が消去されるが,その内容は「コントロールV」で貼り付けが出来る。この作業はカット&ペーストと呼ばれる。この作業中でも「コントロールZ」の取り消しができる。
・文字あるは文字列を選択した状態で,Deleteキーを押すと選択されている部分が消去される。(貼り付けはできない) この作業中でも「コントロールZ」の取り消しができる。
(2)文字列のコピー&ペーストと行のコピー&ペースト
最初に文字列のコピー&ペーストをおこなう。
エディタを開いてHelloと書き込み,改行を2回しておこう。(図2.6) Helloを選択して,コントロールCでコピーする。(図2.7)
2行目の先頭を左クリックして貼り込み先を指定する。(図2.8) コントロールVを複数回行い,複数個のHelloを貼り付ける。貼り付けるたびに貼り込み先は後ろにずれるため,Helloが並んで貼り付けられる。(図2.9)
図2.6 Hello+2回改行
図2.7 Helloの選択
図2.8 貼り付け先設定
図2.9 Helloをたくさん貼り付け
次に行のコピー&ペーストを行う。
エディタを開いてHelloと書き込み,改行を2回しておこう。(図2.10) 行番号の1をマウスでクリックすると行全体が選択されるので,コントロー ルCでコピーする。(図2.11) 2行目の先頭を左クリックして貼り込み先を指定する。(図2.12) コントロールVを複数回行い,複数個の Helloを貼り付ける。貼り付けるたびに貼り込み先は次の行の先頭にずれるため,Helloが縦に並んで貼り付けられる。(図2.13)
図2.10 Hello+2回改行
図2.11 行の選択
図2.12 貼り付け先設定
図2.13 Helloをたくさん貼り付け
・「文字列の選択」と「行の選択」の違いは,行末にある改行も含めて選択するかどうかの違いである。
・複数行を選択することもできる。図2.13において,行番号の3から6までドラッグすると,行番号の3から6までが選択状態になり,コピーすることも削除することもできるようになる。
図2.11 複数行の選択
★やってみる
エディタterapadを起動しなさい。
Helloの代わりに,Tokyoと書いて,文字列選択のコピペと行選択のコピペの違いを図2.1から図2.10までと同じように試してみなさい。
(1)スペースとタブの変換
行頭でTabキーを打つと,4文字サイズのおおきな空白が入る。(4文字分とは限らないが,現在の設定では4文字分になっている。)
図3.1のHelloの書いてある2行はどちらも行頭に4文字分の空白があるが,よく見ると,1行目は大きな空白が1つだけで,2行目はスペースが4個入っているのがわかる。
図3.1 行頭のタブとスペースの違い
C言語のプログラムでは,行頭に4,8,12,・・・のような4の倍数個のスペースを入れることが多い。
ところが,1つのプログラムや文書で,行頭のスペースを作るのに,スペースを使ったりタブを使ったりして混在させるのは好ましくない。
tapadの「ツール」メニューに「tab変換」コマンドがあり,これを使うとタブを4このスペースに変換したり,4個のスペースをタブに変換したりすることができる。
★やってみる
エディタterapadを起動しなさい。
図3.2のように行頭に異なる数のタブのあるHello行を書きなさい。
tapadの「ツール」メニューに「tab変換」コマンドでタブをスペースに変換したり,再びスペースをタブに変換したりしてみなさい。
また,行番号のドラッグによりいくつかの行を選択している場合には,それらの行だけが変換されることを確かめなさい。
図3.2 行頭の複数のタブ
(2)タブによる一斉字下げ
エディタ上で複数の行を選択した状態で,Tabキーを押すと,選択されている行の先頭にタブが挿入される。
複数回Tabキーを押すと,押した回数だけ行の先頭にタブが挿入される。
複数の行の先頭に複数のタブがある状態で,それらの行を選択した状態で,Shiftキーを押しながらTabキーを押すと,1回押すごとにタブが1つ消える。
★やってみる
エディタterapadを起動しなさい。そして,次の文字列サンプル全体をコピーし(コントロールC),エディタ内にペースト(コントロールV)しなさい。
I think I'm gonna be sad,
I think it's today, yeah.
The girl that's driving me mad
Is going away.
She's got a ticket to ride,
She's got a ticket to ride,
She's got a ticket to ride,
But she don't care.
She said that living with me
Is bringing her down yeah.
For she would never be free
When I was around.
She's got a ticket to ride,
She's got a ticket to ride,
She's got a ticket to ride,
But she don't care.
文字列サンプル
次に,
「She's got a ticket to ride,」
と書いてある3行を選択状態にしなさい。
Tabキーを3回押して,この3行の先頭に3つタブが入ることを確認しなさい。(図3.3)
選択状態を保ったまま,Shiftキーを押したまま,Tabキーを3回押しなさい。
1回押すごとに,行頭のタブが1つ消えることを確認できたら成功である。
図3.3 5,6,7行目の行頭に3つのタブが挿入されたところ