Javaプログラミング入門
Copyright(C) 07Oct2013 coskx TNCT
はじめに
この文書は情報工学科2学年の学生がはじめてJava言語を学ぶことを想定した学習資料である。また
他学科の学生がJava言語を学ぶ時の独習用教材としての想定もしている。またすでにC言語を習得しているので今度はJavaを学習したい場合に用いても
よい。コンピュータの言語を習得するので,実際にコンピュータに向き合って学んでください。
Javaはオブジェクト指向言語だが,Javaを使ってC言語のような構造化プログラミングも学ぶことができる。修得 内容には今後他のオブジェクト指向言語の修得にぜひ必要になるものが多い。卒業までに身に付けるスキル(飯の種)として大事なものなので,課題数が多いか もしれないが,放課後などを利用してしっかり勉強してほしい。さらに学生諸君が「教わる」立場から主体的に「学ぶ」立場へと移行してゆくことを期待してい る。理解するのが大変でも,何回も読み返して理解する努力をしてほしい。(犬,猿,猫では読んでも理解できないと思われる。)
プログラムは人間が考えた処理手順をコンピュータにわかるように示す命令手順書である。人間同士なら不完全な命令手順 書でも相手が補って考えてくれるが,人間からコンピュータへの命令手順書ではあいまいさが許されない。例えば人間ならば,「1+2を計算してね」と命令す れば「3」と答えてくれるだろう。「1+2を計算してその答えを声に出してください」までは言わなくてすむだろう。ところが,コンピュータは「1+2を計 算して,答えを表示してね」まで言わないと答えを教えてくれない。このような特性を考えながらプログラミングを進めていこう。コンピュータへの命令にはい ろいろな制約や,特有のいいまわしがあるので,これらに慣れ親しむことがプログラミング上達の道である。どのような処理手順にしたらよいか良く考えて単純 で誤りにくい命令手順書を作ることが重要である。
本Web文書はCプログラミング言語の姉妹編である。
本Web文書はJava言語チュートリアル(*1)であり,1?10は順番に読み進むように出来ている。
A,Bは1?10を学ぶ途中で,意味がわかるようになったら時々読んでほしい内容である。
練習は,陥りやすい誤りをチェックするために重要なので,読み飛ばさないこと。
すでにC言語をマスタした学生は,1~7に目をとおして8,9を学ぶだけでも良い。
1.Javaプログラム第1歩
2.処理の繰り返し
3.処理の選択
4.配列と文字・文字列
5.メソッド
6.変数の取り扱い
7.ファイルの取り扱い
8.クラス第1歩
9.クラスの機能
10.再帰
A.変数の型
B.演算子
C.パッケージの利用(プログラムを複数のソースファイルで作る)
<このページへのリンクは自由です。>
*1
チュートリアルというのは,知識を少しずつ増やしてゆく方式の説明文書の方式です。子供が言葉を覚えるように,簡単なことから,次第に難しい内容へと説明
が進みます。最初から難しい記述も出てきてしまいますが,そこは説明しないので「おまじない」として受け取ってください。あるいは,不正確だけれども,最
初は,仕方がないので不正確な表現で説明することもあります。(絵本や童話で言葉を覚えることに対応します)
これに対してリファレンスブック形式
というのがあります。これは一度C言語を学んだ人が,あのことを知りたいという場合に役立つように,整理されて書かれています。しかし,リファレンスブッ
クで最初から勉強しようとしても,難しい場合が多いです。(辞書や文法書に対応します。)